VAB方式の乳房組織の生検と切除を行う装置です。
他社に無いこの装置の大きな特徴の持続吸引システムは、カッティングが終了した後も吸引し続け、生検組織をとらえて離さないので連続したカッティングが可能となり、短い時間での施術が可能になりました。これはしこりとなった良性細胞をVABで全て取り除きたい患者様の、施術時の侵襲軽減につながります。
またこの持続吸引は、出血した血液を常時排出してくれるので、血液がエコーの観察視野を邪魔することが無くなりました。

ベクスコアはAir(加圧)とVacuum（吸引）を併用した持続して吸引するシステムを採用、蒸留水を使うことなくカッティングした組織をスムーズに排出します。カッティング後も吸引を持続していますので、常に腫瘍とニードルの開口部を固定した状態に保つことができます。

これにより連続切除を実施する時に、無駄な位置確認を行うこと無く、他社の2倍の速さで採取する事ことが可能になりました。腫瘍が固定されることにより、正常な組織を余分に切り取らないので侵襲が少なくなり、患者様の痛みを軽減します。

これはしこりとなった良性細胞をVABで全て取り除きたい患者様に対して、早い施術が可能となり痛みの軽減にもつながりました。またこの機構は、出血した血液を排出してくれるため、エコー観察の邪魔になりません。

ベクスコアの組織採取用プローブユニットのカッティング用ニードルは、腫瘍の大きさに合わせて開口部の調整が可能になっています。

生検中でも開口部の大きさの変更が４段階で行えるため、腫瘍の大きさに合せてカットすることができます。これにより、腫瘍の周りの組織を無駄に採取することが無くなり、患者様の負担を減らすことができます。

また開口部が変更できると、ニードルを選定する必要が無くなり、プローブユニットのセットアップに煩わされることがありません。

施術中の操作は、二つのボタンを押すのみで実施可能になっています。例えばフットスイッチにこの設定を行えば、フットスイッチのみで操作が可能なので、両手を自由に使うことができます。また補助の方が、タッチパネル画面のボタンを直接押すことによる操作補助が可能です。

タッチパネル画面からドライバハンドルとフットスイッチのボタン動作の設定変更が可能で、術者の好みに合わせたカスタマイズが可能です。
このタッチパネルは日本語表記が可能で、難しい研修の必要なく誰でも簡単に操作ができます。

ドライバハンドルとプローブユニットは合わせて275gなので、他社のどのドライバと比べても軽量です。これにより施術時のハンドルの取り回しが楽になり、施術者の負担を減らすことができます。ドライバのセットアップは、水色のドライバハンドルにプローブユニットを装着するのみで、非常に簡単に完了します。

ブローブユニット

ドライバ＋ブローブ

タッチパネル画面からドライバハンドルとフットスイッチのボタン動作の設定変更が可能で、術者の好みに合わせたカスタマイズが可能です。
このタッチパネルは日本語表記が可能で、難しい研修の必要なく誰でも簡単に操作できます。

1. フットスイッチを本体背面のコネクタに接続します。
2. ドライバを本体前面のコネクタに接続した後、プローブユニットをセットします。
3.  吸引ボトルを本体にセットし、プローブユニットのチューブを吸引ボトルとAirに接続します。
4.  本体後部の電源SWを入れて施術を開始します。

ベクスコアの吸引ポンプは非常に静かで振動の少ないポンプを採用しています。ニードルのカッティングもスムーズで、施術中の患者様のストレスを軽減します。

病理診断   CQ2
針生検は乳房疾患の良悪性の判定方法として勧められるか
推奨グレード   B

VABの記述
「14から16Gを用いたCNBで非浸潤癌と診断された場合、手術標本内に最高で48%までに浸潤癌が発見されるが、 VABではその率は有意に低く、VABはCNBに比して組織型に関する信頼性が高い」