臨床検査製品 TAIYO血小板凝集能測定装置 全血式 WBAカルナ ■検査目的 ・血小板の機能評価 ・先天性血小板機能異常症の評価 ・ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の検出 ・抗血小板剤など薬の研究・開発・治験 1.マイクロメッシュ法 2.4チャンネル独立同時測定 3.測定時の吸引圧力推移データ 4.解析ソフト:グレーディングカーブ・PATI 5.仕 様 6.WBA-CARNAパンフレットダウンロード 1.マイクロメッシュ法(アンカー) マイクロメッシュ法(SFP変法)は、定量した全血検体に凝集惹起物質を添加し、一定時間撹拌し試薬反応させた後、マイクロメッシュフィルタ(20×20umまたは、30×30um)を通して吸引します。このとき、一定以上の数と大きさを有した血小板凝集塊群は、マイクロメッシュフィルターを目詰まりさせて行き、目詰まりの度合により吸引圧力が高く上昇します。この吸引圧力を測定することにより、血小板凝集能を解析、評価する方式です。 マイクロメッシュフィルタ 凝集塊が目詰まりした様子 4チャンネル独立同時測定(アンカー) 血小板凝集能測定では、不可逆的凝集が出現する試薬濃度を特定することが重要になりますが、凝集塊蓄積型であるこの方式で測定した各チャンネルの凝集率は、前チャンネル測定での凝集率偏差をも蓄積してしまい、データの再現性に影響してしまいます。 また、光透過法で測定したデータと比較しても、良好な相関データは取得できませんでした。 WBAカルナでは、センサーとなるマイクロメッシュフィルターを各チャンネルに配し、全てのチャンネルが同時に同一条件で測定できる方式にしました。全てのチャンネルを、同条件で測定することは、光透過法で測定方式と同じであり、これにより光透過法測定とWBAカルナのPATI値は十分に相関が取れる結果となります。 WBAカルナ 測定方法 相関係数 0.815 回帰直線 傾き 0.600 y切片0.402 WBAカルナ PATI相関 3.測定時の吸引圧力推移データ(アンカー) WBAカルナでは、吸引時の圧力推移データを表示し、圧力起伏ポイントや凝集塊のメッシュ抜け現象などを観測することにより、特異検体や試技のミスを特定することが可能になりました。 吸引圧力推移データ表示 4.解析ソフト:グレーディングカーブ・PATI(アンカー) グレーディングカーブとグレード判定 4濃度の惹起物質で測定し得られた棒グラフの頂点を各チャンネルで結んだのが赤いラインであり、グレードの判定は圧力40%で交差した点が-2から3までのグレードゾーンでどこかに位置しているのかにより判定されます。 PATI(Platelet Aggregatory Threshold Index) 二次凝集(不可逆的凝集)を得る惹起物質の際低必要濃度のことを意味しています。 これはグレーディングカーブと圧力値40%のラインが交差している点をPATI濃度として算出します。 グレードタイプ判定 グレードタイプ判定を行うことにより、循環器疾患の心筋梗塞・狭心症・グラフと閉塞・ステント術、脳血管障害の脳梗塞・動脈瘤コイル術・閉塞性動脈硬化・脳卒中などの防止、及び術前術後乖離に投与される様々な抗血小板薬のコントロールと管理の判断を簡単に行うことができます。 (※)グレードタイプ判定はあくまで医師の判断をサポートするためのものであり最終的な投薬量の判定は診断する医師の総合的な判断が必要となりますのでご了承下さい。 カルナ測定結果 仕様(アンカー) 6. WBA-CARNAパンフレットダウンロード(アンカー) WBA CARNA パンフレット(1.46MB) 製品情報をPDFでダウンロードしてご覧頂けます。PDFデータをご覧になるためには、Adobe Readerが必要です。パソコンにインストールされていない方は下のアイコンをクリックし画面の指示に従ってダウンロードしてください。