近年、最も有害な活性酸素であるヒドロキシラジカルが水素によって除去されることが証明されました。
そして水素ガスは様々な病気や病状に対して効果があることが動物実験で示されてきました。
水素吸入療法が厚生労働省の先進医療Bとして2016年11月30日承認されています。
また、呼気中水素は腸内細菌が産生するガスです。
特に食後数時間には摂食物の種類により水素産生量が大きく変動し、それが個人の腸内細菌叢によって異なります。呼気中水素は後述のメタン同様、 腸内細菌叢に反映されています。

メタンは消化管内細菌(腸内メタン産生菌)により作られるガスです、腸管から吸収され呼気に出ます。 呼気メタン産生者は日本人では10%程度だといわれていますがメタン産生の意義については、まだ明確な説明がなされていません。 近時、腸内細菌のDNA解析が進む一方、細菌とその各種代謝産物(メタン等ガス含む)に関する研究が大いに進展しています。

一酸化炭素はHeme Oxygenase(HO)によってHeme核の壊裂から産生されます。
Heme酸化酵素(HO-1)は酸化ストレスにより誘導されCO濃度は上昇します。
呼気中COは活性酸素、フリーラジカルによる生体損傷、各種炎症等の酸化ストレスマーカーとなり得ます。
※微量の血液でもCO放出試薬を用いたヘッドスペース法でオキシメトリーでは得られない低濃度域を測定可能。